1 意匠の定義
意匠とは、「製品の形状、模様またはそれらの組合せ、及び色彩と形状、模様の組合せについて出された、美感に富み、工業的応用に適した新しいデザイン」をいいます。
2 登録要件
登録が認められるためには、新規性、創作非容易性が必要となります。
新規性 | 当該意匠は、既存の設計に属さないこと、いかなる部門又は個人も同様の意匠について、出願日以前に国務院専利行政部門に出願しておらず、かつ出願日以降に公開された特許文書において記載されていないこと |
創作非容易性 | 出願意匠は、既存の設計又は既存の設計的特徴の組み合わせと比べて明らかな違いがあること |
3 出願から権利化までの手続
出願 |
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願書、図面又は写真、意匠の簡単な説明、委任状を提出する必要があります |
予備審査 |
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主に、下記の内容が審査されます ・所定様式により出願されているか ・所定の書類が揃っているか ・所定の事項が記載されているか |
登録・公告 |
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予備審査で問題がない場合には設定登録され、その内容が特許公報に記載されます 権利期間は、出願日から10年です(特許料を納付しない場合には権利が消滅します) |
4 意匠特有の制度
中国意匠登録にも下記制度があります。ただし、部分意匠出願及び秘密意匠出願の制度はありません。
(1)似意匠出願
同一製品における二つ以上の類似意匠は、一件の出願として出願できます。
(2)組物の意匠出願
同一種類でかつセットで販売又は使用する製品の二つ以上の意匠は、一件の出願として出願できます。